8週齢規制、繁殖業の許可制… 動物愛護法の改正もとめ集会
俳優の浅田美代子さんやミュージシャンの世良公則さんらの呼びかけで19日、東京・永田町の衆院第1議員会館で動物愛護法の改正を目指す院内集会が開催された。集会は、全国的に社会問題化している劣悪な繁殖業者やペットショップへの規制強化を求めるもので、国会議員や動物愛護団体の代表ら約200人が参加。全国311の動物愛護団体も賛同団体として名を連ねて行われた。
登壇した浅田さんは、「私たちは三つの規制の実現を求めているが、これは真に動物との共生をはかるうえで、必要な最低ラインの規制だ」と発言。生後56日を超えるまで幼い犬猫の販売を禁じるいわゆる「8週齢(生後56日)規制」、繁殖業者やペットショップの飼育施設の広さや1人あたりの飼育可能数についての具体的な数値規制、現在は登録制で誰でもできる状態の繁殖業への許可制の導入――という三つの規制の重要性を強調した。
また世良さんは、一部の国会議員が8週齢規制に反対していることなどを指摘したうえで、「反対議員がいることで、重要な規制が法改正のテーブルに乗らないというのはおかしい。大勢は賛成する方向に向かっている。今回の動物愛護法改正で、三つの規制をぜひ前に進めてほしい」と訴えた。
集会に参加した、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」で動物愛護法改正プロジェクトチームの座長を務めた牧原秀樹・衆院議員は、議連でまとめた法改正の「骨子案」について解説し、「人と動物がともに幸せに暮らしていく、そういう社会に根本的に変えていこうとできたのがこの議連。(数値規制については)業者の順守基準の具体化をそうとう厳しくはかる。8週齢規制については十分に科学的根拠があり、法の本則である『56日』にきちんとしようということで、全力を尽くす」などと話した。
動物愛護法の改正案は、4月半ばにも固まる見込みだ。
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